【宮城旅行ブログ】大崎市の吊るし雛【宮城の伝統文化】
宮城県大崎市の伝統文化「吊るし雛」とは!
こんにちは。
大阪で煎茶道教室をおこなっている講師の翼仙(よくせん)です。
今回は私の地元である宮城県大崎市の伝統文化「吊るし雛」についてです。
【目次】
ーーーー基本情報ーーーー
日時:2月23日~3月3日(桃の節句)毎年桃の節句前に開催してます。
場所:宮城県大崎市古川の商業施設「醸室(かむろ)」や古川駅構内
アクセス:古川駅から徒歩15分
URL:大崎市 つるし飾り|きっこまざぎ教室 - 大崎エリアの地域情報サイト|エブリーおおさき - 大崎市の音楽&アート アート 教室
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用語解説
節句(せっく)とは…暦法(れきほう)で定められた季節の変わり目のことです。古代中国では、暦の中で奇数の重なる日を取り出して(奇数(陽)が重なると 陰になるとして避けられていた)邪気を祓う行事していました。その行事と日本の文化が融合して生まれたのが節句の行事です。
桃の節句とは…3月3日の節句のこと。旧暦の3月3日の頃に桃の花が咲くことや、桃は魔除けの効果を持つことが由来。「ひいな遊び」と言われる人形遊びと、人形に自分の厄災を移して海や川に流してお祓いをする「流し雛」が合わさって、「雛祭り」の原型となったと言われています。これが江戸時代に庶民にも伝わり、女の子のお祝いの儀式として定着していったそう。雛人形を飾り、災いがふりかからないように、また、美しく成長して幸せな人生を送れるよう願いを込めて飾るようになったのでしょうか。
つるし雛とは…縮緬や裂など使わなくなった布でひな人形を模してつくり、それを紐で吊るして飾ったもの。江戸時代後期からひな壇を飾る資力のない家庭でつくられたものが全国的に広がったようです。
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吊るし雛写真集
昔の酒蔵をリノベーションした会場には圧巻の「つるし雛」
鮮やかな色合いで美しい。
近くで見てもすごいですね。
生命力の象徴と言われる赤色、植物が芽吹くこの時期にぴったりの色合いです。
紫色の雛もあります。
エビの雛人形。
エビは長寿なので縁起ものです。
桃のひな人形。
桃の節句にちなみ鮮やかで良いですね。
雛ダルマ。
何回でも起き上がる健康な子に育つように。
ちゃんとひな壇もあります。
女の子のひな人形がたくさんありますねー
細かく出来てますね。
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吊るし雛の意味とは
人形にも色んな意味があるんですね。
他にも
〇はまぐり:女の子の美徳と貞節を意味する
〇はす:穴が開いていることから、見通しのいい人生を意味する
〇海老:海老の赤は生命を表す
〇まめ:健康でまめに働くことを意味する
などなどバリエーション豊富です。
ワークショップも開かれています。
30分ほどでオリジナルの雛人形が作れるようです。
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おまけ
醸室には土着の信仰「釜神様」が飾られています。
顔が怖い!!
そして大きい!!
釜神神社も併設されています。
大崎市独自の文化ですね。
翼仙